SQM(SKY QUALITY METER)とは「単位立体角あたりの等級」を計測するUnihedron社が製作している機器のこと。つまり、光害の程度を知るために、縦横1秒角の範囲の光の量が何等級相当か計測できる装置。
光害(ひかりがい)の数量的な分析のためには計測が必要だが、この製品ができる以前は簡単に計測できなかった。この装置の開発によって簡単に継続的に計測することが可能になったと思われる。
SQMの種類
製品名 | 光感知角度 |
SQM | 80 |
SQM-L | 20 |
SQM-Lにはイーサネット対応版の「SQM-LE」やUSB接続対応版の「SQM-LU」などがある。
なお、設置方法は下記記事を参照ください。
SQMの有効性について
星空公団によりSQMの有効性の研究がなされております。
その結果、Sky Quality Meterは広い波長に感度を持っており、これまでのCCDやデジタル一眼カメラを用いた調査結果との直接比較することが困難であることがわかりました。 また、SQM-Lの視野角測定結果から、この測定器は視野が広く、特に市街地での測定は困難であることが明らかになりました。 さらに、単素子であるため、天候条件などを確認できないことから、単独での自動測定は困難です。
【研究報告】Sky Quality Meterの有効性
この記事によると、デジタルカメラでの計測と比較し、SQM-Lの計測は「高さ5mの照明の場合、水平方向に15 m以上離れること」と指摘しています。
つまり、周辺の光が映らないように、高い場所かつ照明から離れた位置に設置する必要があります。
まとめ
光害を定量的に扱うためには計測が必要である。SQMは注意が必要であるが、デジタルカメラでの計測などと比べ、簡単かつ安価に継続的に計測が可能である。
参考文献
環境省参考資料
星空環境の評価指標の比較(星空公団 小野間史樹,2017)