RESASへ社会教育施設の利用状況が表示できるようになりました。

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初めに RESASとは

地域経済分析システムは、内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)および経済産業省が、産業構造や人口動態、人の流れなどに関する官民のビッグデータを集約し、可視化するシステムとして提供しています。英語表記〔Regional Economy(and)Society Analyzing System〕の頭文字を取って、「RESAS(リーサス)」と呼ばれています。

J-net21

つまり、政府が用意した無料で役に立つデータをWEB上で簡単に分析できるシステムです。データの閲覧はもちろん、大学生のレポート作成、論文執筆、企業でのマーケティング(商圏分析)などの役に立つと思われます。今回はその中でも「社会教育施設の利用状況」を使ってみたいと思います。

できること

社会教育施設(図書館、博物館、公民館、青少年教育施設、女性教育施設、体育施設、生涯学習センター)の利用者推移や人口千人あたりの利用者数などが地図上で見られます。例えば、

  • ある市町村の博物館の利用者合計の推移を調べる。
  • ある市町村の図書館の利用者が周りの市町村よりも多いのか少ないのか調べる。

上記のような情報を調べる場合、今までの公開情報では都道府県単位のものばかりで調査が難しかったです。この度RESASにて「社会教育施設・講座利用状況」が公開されたことで、視覚的にわかりやすく見られるようになりました。

実際に使ってみる

RESASのトップから、「まちづくりマップ」「社会教育施設・講座利用状況」を選択する。
このあたりのUIは、目的から選択しづらいので、改善してもらいたいところ。例えば○○を知るには、××へ見たいなガイドが欲しい。

目的に応じ、各種パラメータを設定

最後にヒーマップの濃さを選べば表示される

自治体単位で複数年の推移を見ることも可能

注釈(RESASより引用)

  • 公民館とは、社会教育法第21条の規定に基づき設置された公民館、あるいは社会教育法第42条に規定する公民館類似施設のうち、市町村が設置した施設で市町村教育委員会が所管するものである。
  • 図書館とは、図書館法第2条に規定する図書館および図書館法第29条に規定する図書館同種施設のうち、地方公共団体が設置したものである。
  • 博物館とは、博物館法第2条に規定する博物館、博物館法第29条に規定する博物館に相当する施設、または博物館と同種の事業を行い、博物館法第29条に規定する博物館に相当する施設と同等以上の規模の施設である。
  • 青少年教育施設とは、青少年のために団体宿泊訓練又は各種の研修を行い、あわせてその施設を青少年の利用に供する目的で、地方公共団体又は独立行政法人が設置した社会教育施設である。
  • 女性教育施設とは、女性又は女性教育指導者のために各種の研修又は情報提供等を行い、あわせてその施設を女性の利用に供する目的で、地方公共団体、独立行政法人又は一般社団法人・一般財団法人・公益社団法人・公益財団法人が設置した社会教育施設である。
  • 体育施設とは、一般の利用に供する目的で地方公共団体、独立行政法人又は民間が設置した体育館、水泳プール及び運動場等のスポーツ施設である。
  • 劇場、音楽堂等とは、地方公共団体、独立行政法人又は民間が設置する劇場、音楽堂等(劇場、音楽堂、文化会館、市民会館、文化センター等)で座席数300以上のホールを有するものである。
  • 生涯学習センターとは、地域における生涯学習を推進するための中心機関として地方公共団体が設置した施設である。
  • 利用者数は、通常の団体・個人での施設利用者数であり、各施設が主催・共催した学級・講座や諸集会への参加者数を含まない。

関連文献

元データ

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